コラム「紙と生活」

このコラムでは毎回、日頃の生活で目にする紙の印刷物について取り上げます。
その紙が私たちのライフスタイルの中でどのような存在なのか、
また今後どのようになっていくのかをトレンドやデータを元に様々な視点で考察するコラムです。

私たちにとって身近なカードゲーム「トランプ」。
どのようにして誕生し、これほどまで普及したのか、知れば知るほど面白いトランプカードの世界をご紹介します。

プレゼントにもピッタリな「トランプ」の魅力

室内で遊ぶおもちゃとして最適なカードゲーム「トランプ」。誰しも一度は遊んだことがあると思います。マジシャンにとっては必需品でもありますね。
今回は、そんなトランプの歴史についてご紹介します。


トランプの起源は、古代エジプト起源説やインド起源説など諸説ありますが、12世紀以前の中国にトランプの一種のゲームがあり、それが欧州に伝わったとされる中国起源説が最有力とされています。そして、14世紀頃には欧州各地に広まり、日本へは16世紀にポルトガルからラテンタイプのトランプが伝来。ラテンタイプのトランプのマークは、スペードが剣、ハートがカップ、ダイヤが貨幣、クラブが杖で描かれています。48枚の札からなっており、「かるた」として広まりました。

日本でトランプとして盛んに用いられるようになったのは、明治時代になってからだと言われています。 実は、トランプという言葉は日本だけの呼称で、英語圏の国では「Playing cards(プレイングカード)」と呼ばれています。英語圏で言うトランプは、「切り札」という意味です。明治時代、外国人がこの遊びをしているときに、トランプという言葉を何度も口にしていたことから、日本人がトランプという言葉をカードそのものの名前だと勘違いしたそうです。それがキッカケで、日本ではカード自体をトランプと呼ぶようになったと言われています。

トランプを使ったゲームの数は数百種類あると言われていますが、大きく分けて2つの種類に分けられます。1つは、「戦争」などの数やカードの多い少ないを競うゲーム。もう1つは同じ数字・絵札やシークエンスなどを集めて勝負する「七並べ」や「神経衰弱」などのゲームです。かなり頭を使うものもあれば、小さい子どもでも簡単に遊べるゲームもあるというところが、老若男女、多くの人に愛される理由だと思います。



一方で、トランプはマジシャンにとっては大事な商売道具です。 トランプカードは、プラスチック製のものもたくさん出回っていて、どちらかというと紙製のものより高級なイメージを抱く人も多いと思いますが、世のマジシャンは、カードマジックにおいては紙製のトランプを選ぶそうです。

その理由として、プラスチック製のトランプは、材質の特性で静電気が働いてしまうため、カードがうまく滑らなかったり、汗が付着するとカードとカードがくっついてしまうということが挙げられます。 また、破ったトランプを復活させたり、カードを折り曲げたりするマジックを見たことがある方もいると思いますが、プラスチック製ですとカードを手で破ることができないことも理由の1つです。 また、紙製トランプは紙製の箱に入っていることが多いですが、この箱を活用したマジックもたくさんあるそうですよ。

今、トランプカードには、たくさんの種類がありデザインも豊富です。中でも、世界中のタロットやトランプメーカーから輸入した商品を選定し、発売しているニチユー株式会社では、オンラインショップで700種類ものトランプを販売しています。

今回その中から、数種類の素敵なトランプを厳選してご紹介します。 1つは、花に添えられたメッセージ、花言葉をカードにあしらった「ランゲージ・オブ・フラワーズ〜花言葉〜」という商品です。



トランプから花言葉を知ることができるなんて、なんだかロマンティック。 ちなみにこのトランプの素材は、紙製で特殊な技術が加えられてできているそうです。

また、最近では植物の珍しいトランプも人気だそうですよ。
こちらは詳細なイラストと英名があしらわれたキノコのトランプ。


絵柄は54枚すべて異なっており、カードの裏面にも小さなオレンジ色のキノコがデザインされています。 図鑑のように楽しめるところが見ているだけでも楽しいですね。

他にも、スポーツをテーマにしたトランプも豊富です。
こちらは、「アート・オブ・ゴルフ」というゴルフのトランプです。

このトランプは、ゴルフをテーマにしたクラシックなポスターや写真、イラストがデザインされています。中には偉大なゴルファーの写真もあるそうです。

トランプは、使うたびに贈り主を思い出してもらえることができ、インテリアとしても楽しむことができるので、贈り物にも喜ばれるかもしれません。是非、たくさんのデザインがあるトランプの中から、あなたらしいセンスが光るトランプを選んでみてはいかがでしょうか。

文・杉山 桃子

画像協力 http://www.nichiyu.net/ 二チユー株式会社
参考:
『トランプを初めてやる人の本』青木光 土屋書店
雑学.com http://kerokero-info.com/2015/12/11/post-262/
奇術詩の子供たち http://www.cardcoinmagic.com/
ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki

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