1. トップ
  2. お役立ち情報・制作例
  3. 第2回 厚紙への活版印刷

第2回 厚紙への活版印刷

モニター結果発表

第2回 厚紙への活版印刷 モニター結果発表
この企画は封筒の魅力をより引き出すため、普段難しいと思っている加工に挑戦しています。今回は通常使用される紙より厚い紙に活版印刷をして、どれだけの凹みが出るかを試みるためにモニターを募集し、その中から5名の方に実際に協力していただきました。

今回の企画内容
活版印刷の魅力の一つに凸版を押しつけたときに生じる独特の凹みがあります。
最近ではお客様からのご要望にも、より深く凹みを入れてほしいとの声が多くなってきました。
ハグルマ封筒では0.8mmのクッションという紙がもっとも厚い紙としてご用意していますが、今回はさらに厚い紙への活版印刷でどれだけ深い凹みを表現できるかを試みます。

それでは、今回モニターになっていただいた5名の方の作品を紹介します。

モニター 岩崎様の作品

岩崎様からの感想

私は印刷業界に従事していることもありかねてから活版印刷には興味がありました。オフセットにはない温かみや職人技が必要なところも魅力がありいつか自分でも試してみたいと思っておりましたところ今回のモニターに選んでいただきとても感謝しています。

私事ですがこの10月に事務所を開設して4周年を迎えます。せっかくなのでなにか記念になるものをと思い『4』をあしらった今回の名刺をデザインしてみました。できあがって届いた名刺を手に取ってみて、まず紙の厚みに驚きました。とてもインパクトがあります。直線が多く色もシルバーと濃紺とちょっとハードめな今回のデザインですが活版印刷で刷るとハードさが抑えられ、なんとも良い感じの仕上がりになりました。
『4』の斜めの部分とシルバーのストライプが重なる部分は多少版ずれするかな?と思っていましたがそんな心配はなくきれいに揃っていて感激です。細かい文字もくっきり美しく刷れていて今後の活版印刷の可能性をますます感じることができました。また、手にとって印刷面を触ってみるとストライプ部分のぽこぽことした感触がなかなかおもしろいです。

受け取った方々まず驚かれます。
その後
「存在感がある」
「文字に表情がある」
「手に持った時のインパクトが凄い」
「メンコみたい(笑)」
「温かみがある」
などと、大好評でした。

とても印象に残る名刺になったのではないかと思います。

今回は記念すべきデザインをこのような素敵な名刺に作っていただき本当にありがとうございました。

モニター作品1

<スタッフより>
今回ご用意した2色の紙のうちGAファイルホワイトを選択していただきました。
シルバーのデザインが紙端にかかっていましたので、実際には一回り大きな紙に印刷をしてから断裁しています。
2色の絵柄をぴったり合わせる難易度の高いデザインです。

モニター作品2

先にシルバーを印刷してから、濃紺を2色目で合わせています。垂直にかかった圧力が段階的に紙を押しこみ凹凸がはっきりと表れています。

モニター作品3

印刷後の紙を積み上げると、紙の断面にインクが押し込まれているのが分かります。紙の厚みに対してもう少し深く入り込ませたいところです。GAファイルは少し硬めの紙なのですが、凹みを表現するには厚みだけではなく密度も影響するようです。

デザインをいただいた初稿ではインクを付けない空押しも検討されていたのですが、今回の2色までという制限でシルバーと濃紺に絞っていただきました。デザインと色のセレクトがとてもマッチして、さらに活版印刷の力強さが加わり存在感のある仕上りなったのではないでしょうか。

このたびはこの企画に賛同してご協力していただきました岩崎様、ありがとうございました。

モニター 永井様の作品

永井様からの感想

・デザインコンセプト

「人を感じる名刺」

フリーのイラストライターとして活動しながらも、神戸西宮の青果問屋で働く、安井隆人(ヤスイタカヒト)の名刺。
問屋での初歩の仕事とされる果物の「ヘタトリ」を、こんな仕事しかまかされない…と哀れ嘆くのではなく、律儀にこなす。それはイラストライターとしてもそう。
だからこそ、しっかりと地に足をつけ、「ここに私(人)はいる」という存在感をグッと出す。そんな想いを込めながら名刺を渡すシーンを、真上から俯瞰し抽象的に表現しました。
ちなみに片方の靴が脱げているのは、何事も完璧にはいかない、という人間臭さを醸し出すためです。

・作品の仕上がり・人に渡した時の反応について

コンセプトに基づいた「人」をより深く感じる名刺にする意図で、入稿時、2色刷りの赤色部分を黒色部分に比べ、若干強めに押していただくようお願いいたしました。
活版の風合いと共に、色・深さのコントラストがうまく落とし込まれ、名刺自体の厚さも効いた、強い仕上がりに大変満足しております。人に渡した時の反応も上々で、面白い!と同時に、どこで刷ったの??という質問も多く出ました。

・活版印刷の今までのイメージと実際見た時の感想

活版で印刷する目的は様々だと思いますが、私が考えるその理由として、「人間味を出す」ということが一つ挙げられます。
以前、黒色箔押しのみで名刺を制作した経験があるのですが、今回の名刺は、それに活版の旨味が絶妙に加わった印象でした。
1.5mmという厚さに刷ったからこその表現だと感じ、そのような試みを考えたハグルマ封筒様の姿勢に私の気持ちもグッと押されました。貴重な体験でした。

多数の応募された方々の中からモニターに選んでいただき、本当にありがとうございました。

モニター作品1

<スタッフより>
真上から踏みしめた足跡を、同じく垂直に圧力をかける活版印刷で表現したデザインです。赤と黒のコントラストがホワイトのも紙地に映えています。

モニター作品2

足跡の赤の凹みを強くというご要望をいただきましたが、明らかな差を出そうとすると黒の文字部分が弱くなるため、微妙な調整が必要です。また、文字の「線」に比べて絵柄の「面」の方は圧力が分散してしまうため、今回は赤の方にかなり強めの圧力をかけました。

モニター作品3

今回の企画は通常よりも厚い紙に印刷をした場合の凹みを表現することを目的としていましたので、当社製品の中ではもっとも厚いクッション0.8mmでも印刷をしてみました。
(写真左がクッション0.8mm、右がGAファイル1.5mm)
紙の厚みは倍近く違いますが、凹みの差は段違いというほどではありません。それでも厚みのある紙の方が版の食い込みが深く入るようですので、特に指先に感じる差は明らかでした。

大地を踏みしめる力強さを活版印刷で表現するというアイデアに感嘆しました。また線と面によって力のかかり方に差が出ることを再認識した作品でした。

このたびはこの企画に賛同してご協力していただきました永井様、ありがとうございました。

モニター 高野様の作品

高野様からの感想

・コンセプト

今回はクリスマスカードを作ってみました。せっかくの活版印刷なので紙の厚みと紙色、デコボコを活かして板チョコを表現してみました。

・感想

紙が硬かったのでうまく空押し部分が表現できるか心配でしたが、思った以上に仕上がりがキレイでした。細かいところがつぶれていましたが、細かすぎたのだということがわかり勉強になりました。

知人や仕事関係の方々の反応はすごく良く、私としても満足のいく作品になりました。チョコレートの香りがしたら面白いなどいろんなご意見がありましたので、今後もまた試して見たいと思います。

初モニターでしたが、これからも応募させていただきたいとおもいます。ありがとうございました!

モニター作品1

<スタッフより>
この作品はGAファイルココアを選択していただきました。
インクを使わない空押しを選択していただいたのですが、紙の地色と表面の凹凸だけでリアルなチョコレートが完成しました。

モニター作品2

ゴールドのベタ刷りに文字部分を白抜きにしたことで、圧力のかからなかったロゴ部分が逆に浮き出したように見えます。ただ、ベタ面が広いために圧力が分散してしまいくっきりとした輪郭を出すことは出来ませんでした。

デザインを入稿していただいた瞬間、高野様の企みに気付き「なるほど!」と理解できました。空押しを上手く利用した仕上がりは、印刷というよりも浮き出し加工に近いような印象を受けます。

このたびはこの企画に賛同してご協力していただきました高野様、ありがとうございました。

モニター 水本様の作品

水本様からの感想

・今回のデザインのコンセプト

自分らしさを紙全面に出したかったので自分の似顔絵を使いました。

・活版印刷の今までのイメージと実際ご覧になられた感想

活版印刷ってちょっと古くて、縁がないものだと思っていたのですが、仕上がりを見たところ思った以上に素敵に仕上がっていてびっくりました。デザインセンスに全く自信がなかったのですが、私でもこんなに見やすい名刺ができるんだと思いました。思い切ってチャレンジしてよかった。

・作品の仕上りについて

とても満足です。メンコができるくらい分厚い紙ですので持ち歩きは数枚が限度ですが、特に多くの人も沢山配る機会もないので大切な人に、じっくり渡したい名刺となりました。

・このカードを受け取られた方の反応など

あまりの立派具合にびっくりされました。

モニター作品1

<スタッフより>
GAファイルホワイトを選択していただきました。
一見シンプルなデザインですが、曲線の組み合わせとゴシック体の文字の組み合わせが、活版印刷によって上手くまとまった作品です。

モニター作品2

圧力によって生じた凹みの輪郭が丸みを帯びているので、イラストの表情に立体感が生まれています。クッションへの印刷との凹みの差は指先ではしっかりと感じることは出来ました。

フリーハンド調のイラストを活版印刷で表現したことで文字部分との調和が取れています。紙への力が集中しやすい構図でしたので、写真で見るよりもしっかり圧がかかっています。

このたびはこの企画に賛同してご協力していただきました水本様、ありがとうございました。

モニター 田中様の作品

田中様からの感想

・今回のデザインのコンセプト

東北地方震災のチャリティ団体の名刺ということで、シンプル&ナチュラルだけども、力強く大胆な感じに仕上げてみました。
元々フルカラーのロゴマークなのでロゴマークの[木の部分]をどう表現しようか悩みました。今回被害が大きくあった6県(青森、宮城、岩手、福島、茨城、千葉)と代表は同じ気持ちなので同色。イメージカラーはこれから色んな意味で羽ばたけるように無色に近いナチュラルカラー。そしてそれに賛同していただける支援者は若々しいグリーンカラー。フルカラーの時よりもメッセージ性が強く表現できたかと思います。

・活版印刷の今までのイメージと実際ご覧になられた感想

今までのイメージは「オシャレでレトロ」。シンプルなデザインだからこそ、活きてくる印刷方式と思っておりました。
今回の使用した紙質が厚めということでとても他にはない活版の「良さ」が溢れているように感じました。とてもいい!!!
細かなとこですが、マークの「木」の部分の重なり部分が[版ズレ]発生してるところがあり「しめた!」という気分になりとても愛おしい感じでニヤケてしまいました。
もっと、重なりを増やしても面白かったかな?と思う部分はいい勉強になりました。

・作品の仕上りについて

今回、紙が2種類準備していただけました。同じデザイン、同じカラーを使用なら2種類も可能とのことでチャレンジ。ホワイト版の方は、超チャレンジ精神で使用させていただいたDIC5461/2の色が想像以上にしっかり出てて、感動しました。この凹み感が思った以上の凹みで……
いいですねぇ~とても!!!
茶色版の方は、想像通り(笑)インクが染み込んでしまい、「ふわっ」とした印象になりましたが、あえての「空押し」のようで…意外とアリ!ではないかと思っております。
ちなみに茶色版の方が、手にした方が「じぃぃ~~」と見て頂けるので、名刺としてはなかり高度で印象的なようです。

・このカードを受け取られた方の反応

分厚さにド肝を抜かれて…!(笑)そして、この活版ならではの凹み加減に…
とても会話が弾みそう!早く配りたい!!!ととても喜んでおりました。
最近は、簡単&安価で名刺ができる時代。有り難いところもあるけど、こんな感じにインパクトがあり、他にないものを作る(作れる)素晴らしい所を大事にしてゆきたい。

私的に、ずっっっーーーと気になっていた「活版印刷」とてもいい経験をさせていただきました。
どうもありがとうございました。

モニター作品1

<スタッフより>
同じデザイン、印刷色で2種類の紙を使用していただきました。インクの色が同化しているためか、ココアの方が陰影がくっきりと表現されています。

モニター作品2

小さな丸の集合ですが、それぞれピンポイントに圧力が加わり深い凹みが表現されています。細かな文字は潰れてしまっています。

活版印刷機での掛け合わせを表現するために、当初は1色で作られたロゴマークを2色にしていただきました。若干の版ズレは出ましたが、アナログな仕上りになって良かったと思います。

このたびはこの企画に賛同してご協力していただきました田中様、ありがとうございました。

スタッフより

今回の企画を総括しますと、活版印刷には紙の厚みに加えて紙の硬さが大きく影響することが分かりました。また、細かい文字の潰れに関しては、活版印刷の永遠のテーマだということも再認識できました。
今回の企画にご応募いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

各商品はこちらから

HAGURUMAカスタマーセンター

0120-890-982
info@haguruma.co.jp
9:00~18:00 土日祝 休
お問い合わせフォーム
株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

大阪府堺市の本社工場では封筒生産機と印刷機を中心に70台を超える機械が稼働しています。
お客様に安心・安全にお使いいただける商品づくりと、人と地球環境に優しく魅力的な商品を創出し世界の人々に愛される会社を目指します。