新年度が始まりました
- 2025/10/15
90期を振り返ると、一年前の郵便料金の値上げの影響もあり、封筒の市場はやはり落ちてきました。
社会インフラとしての封筒の役割も、かなりの部分がデジタルで代替されるようになっています。
ただ、封筒市場の縮小は、突然起きたことではなく、30年という時間をかけて進んできた必然的な変化であり、
封筒は情報を運ぶ器から、気持ちや価値を伝えるためのツールへと、少しずつ役割を変えてきました。
考えてみれば、インターネットが世の中に出現してから、もう30年以上が経ちます。
当時から「これからの紙は、情報の器ではなく、クリエーションのツールになる」と言われていました。
世の中の変化は速いと言われながらも、この分野に関しては、思った以上にゆっくりと進んできたように感じます。
この30年の“ゆっくりさ”が、私たちの社会にとっては最適だったのかもしれません。
その時間の中で、紙に替わるデジタル習慣がじんわりと浸透し、社会の仕組みや新旧世代の価値観の違いにも、少しずつ折り合いがついていくのだと思います。
私自身も、慌てて本質を見失うのではなく、ゆっくりと進む紙の役割の変化を見据えながら、「じっくりと急ぐ」という感覚を大切にしていきたいと思います。
新しい91期が始まりました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。







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